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第六章「愛と勇気」の人生観2

2: 胎児期から乳幼児期の親子の交流

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「素読」と云う知恵の継承

 臨界期に於ける教育の適期を失った、就学後の学童の学習障害等には、どう対処すれば良いのだろうか。これは幼児期に於ける、脳の情報遮断による国語力と読解力不足が、大きな要因として挙げられよう。

 つまり、国語力の向上なしには解決される事はないだろう。その為には臨界期の言語学習を、やり直すしか無いと考えられる。正しい素読・音読によって正確な発声や語彙を増やすという方法である。大きな障害さえ無ければ、失われたシナプスが再構成されるだろう。

 その方法とは既に述べているが、音による脳への刺激である。それは素読の効用が物語るだけの知恵では無く、現代にも伝承される真言密教の修行法にも示されている。或いはフリーメーソンの秘密結社には、能力開発のための秘技があるとも云われている。
 
 このような技術を、一部の人間だけの秘密にして置いてはいけない。広く一般にその技法を知らしめる事が重要であるし、事実そのような幼児教育も行われている。積極的に試みていただきたい。

 それは、個人の優秀な人材が生まれる事に留まらず、優秀な人材を多く輩出する事で、既得権益の弊害に押しつぶされそうな、社会の変革にも寄与する事に必ずやなるだろう。

 トマティスメソッド(モーツァルト療法)の開発者で知られるアルフレッド・トマティス博士は、脳に必要なエネルギーの90%は耳で創り出されていると主張する。

 耳が増幅器の役割を果たし、音によるエネルギーの供給がなされていると云う。モーツァルトの音楽には、そのエネルギーに必要な八千ヘルツ前後の、周波数が豊富に含まれており、それは胎児が聞いている周波数帯でもあるという。

  • 素読の効果とは
    • 視覚によって「脳」に入力される
      • 文字情報
    • 聴覚によって「脳」に入力される
      • 音声情報
  • 視覚によってインプットされた文字情報は、
     音読による聴覚情報として、
     再び脳にフィードバックされる。
     この二系統での情報処理が重要
    • この時、アルフレッド・トマティス博士によると、耳が増幅器となって、音による、脳へのエネルギー供給が行われると云う。
      それはまた、音のバイブレーションによる、脳への刺激でもあるようだ。
      • 口の中に篭るように、発生してみると体感できるが、脊椎や頭蓋骨が振動する。これによって物理的にも刺激され、脳が活性化されるとされている。
      • 空海が修行した、真言密教のマントラを唱える技法がこれに当たる。

 このように活性化された脳は、記憶に関わるシナプスのネットワークが、幾重にも形成され、記憶力の向上が促進される。大切な事は、あれこれと試すのではなく、発声し易い、リズム感のある文章を選んで、何度も繰り返す事が必須となる。

 人の脳は、年を重ねることで老いるのではなく、利用しない事で老いていくことを肝に銘じて欲しい。


体内汚染の恐怖

 ここまで、体内環境が汚染されることで、障害を招くことを述べてきた。それで自分自身が傷つき、病に倒れることは不幸ではあるけれど、自己責任と言わざるを得ない。

 しかしながら、妊娠中であったり、これから妊娠の可能性や結婚を考えているのならば、健康で賢い子を授かりたければ、三年ほど前から正しい食生活を続けて、身体の毒素を抜かねばならない。

[check]子宮は排泄器官としての働きを持つ・・・・
 胎児は化学物質やウィルスの汚染に曝され易い。母親には自覚症状はなくとも、胎児に蓄積される毒によって、サリドマイド症の例のような重大な障害が引き起こされる。それほどの障害になる事は稀であっても、そのまま毒素を放置すれば一生を通して、少しずつ影響が及ぶ事になる。

 普通、女性が妊娠に気づくのは、受胎してから二~三ヶ月後になるが、その頃には胎児のすべての臓器・器官は形成されている。それまでが一番、化学物質の影響を受け易い時期になる。だから妊娠する以前から、身体の浄化を心掛けねばならない。

 ところで胎児は、驚異的な速度で成長を果たす。だから汚染による影響は、成人のそれとは天と地ほどの違いが生じ、障害の程度も大きなものとなる。生物進化の歴史を、胎児期から十五歳までの年齢で置き換えると、胎児期は一日が約一千万年に相当する事になる。

 異常出産の増加が懸念されているが、環境の汚染が進んだ現状にあっては当然の結果であろう。一本のタバコ、一杯のコーヒーでさえ大きな害を齎す事に成りかねない。

 そしてこれらの汚染から、私達を守ってくれるのが、「神様の贈り物」と称される「玄米の恵み」である。その類希なる栄養素と生命力によって、有害物質の蓄積を防ぎ、また蓄積している通常では排泄が極めて難しい、化学物質や放射性物質まで、いとも簡単に排出する事ができる。

 その主役を演じているのが、フィチン酸と呼ばれる、イノシイトール六燐酸(IP6)である。この物質は穀類・木の実・豆類・種子などに含まれている。哺乳動物の細胞内にも存在し、特に脳・心筋・骨格筋に高濃度で分布している。

 この物質を特に取りあげるのは、このフィチン酸が、体内の重要ミネラルを吸着して、排泄しているという誤解が語られるからである。
 自然に存在し、生命には欠くことの出来無い、必要不可欠な物質ならば、そのような不都合は起こらない。

 例えば海洋深層水と云う、水深二百メートル以下の海水中では、雑菌は存在しないとされている。この雑菌とは腐敗菌の事で、酵母や乳酸菌などの菌は存在できるようだ。

 つまり還元型の環境下では、そういう環境を好む発酵菌が繁殖し、酸化型の腐敗菌は生存できない。そういう環境が優れた水を作り上げることになる。この様にフィチン酸は有害物質や過剰なミネラルは吸着し排泄する。そして必要な物は残しておく、これが自然の絶妙な仕組みなのである。

 他にも玄米を否定する意見を見聞するが、もちろん個人の好みや、僅かばかりの欠点があるやもしれないが、枝葉末節にこだわって、本末転倒の結論を出してはならない。体験こそが真実を物語る。「百聞は一食に如かず」というほどの即効性はないが、早ければ一週間から一ヶ月で変化を自覚できるだろう。

 生命が躍動し始める微妙で、しかし確実な変化の胎動である。しっかり耳を澄まして、細胞の喜びの息吹を感じて頂きたいものだ。


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