細胞の系統発生
細胞の系統発生
~ エルンスト・ヘッケル ~
1834年2月16日 - 1919年8月9日)ドイツの生物学者、哲学者
- 個体発生は系統発生を繰り返すと提唱
生命の自然発生
- 最初の原始生命は適切な化学物質が、自発的に組み合わさることで誕生したと提唱
- モネラ=生物の分類上の一群(ギリシャ語の「最も簡単な物」の意)
モネラこそ無機物に近い最も簡単な構造の始原的個体であり、
それは「器官のない生物」もしくは「無構造の小塊」である。(核のない細胞)- 最も始原の生物で、自走性も持っている。
- 均質で無構造な原形質塊。
- 栄養・繁殖の機能を持ち、蛋白で出来ている。
- 独立して自己増殖できない生命単位。
- モネラ・生きている物質の例
- 様々なウイルスの一群
- ウイロイド・プリオン・リケッチアなど(ウイルスよりさらに簡単な構造)
- モネラ=生物の分類上の一群(ギリシャ語の「最も簡単な物」の意)
個体発生は系統発生を繰り返す
- 単細胞の受精卵が生命進化の歴史を、胎内で再現して成長し、魚類、両生類、哺乳類を経て人間として生まれるという考え方。
- 第一段階
- 無機物から有機物が生じ、有機物から「生きている物質」へ分化
- 第二段階
- 「生きている物質」からモネラの発展過程を経て「細胞」へ分化
- 第一段階
▼分化=より高度なものへ生成発展する事
無機物 ⇒ 有機物 ⇒ 生きている物質 ⇒ モネラ ⇒ ウィルス ⇒ 細胞
ウィルスとは?
- ウィルスと云うと病的なウィルスを思い浮かべるが、それはウィルスの一側面でしかなく、生理的状態では生きている物質⇒モネラ⇒ウィルスを経て細胞に発展する、生命の前駆状態である。
- 病的なウィルスとは、非生理的な環境に置かれた細胞が、悪化した環境では崩壊していくのだが、細胞の原形質がウィルスに逆分化した状態の事を云う。
▼ 逆分化 = 高度なものから低次元の物へ姿を変える可逆性を持つ
細胞 ⇒ ウィルス ⇒ モネラ ⇒ 生きている物質 ⇒ 有機物 ⇒ 無機物
循環する生命
- 生物が死を迎えると、微生物によって分解され土に帰る(無機物・ミネラル)
- それらは植物に吸収され、作物として回収される(有機物・炭水化物)
- 動物によって餌として摂り入れられる。(赤血球・体細胞)
- 体内で消化液・酵素・細菌の作用を受けて生きている物質「モネラ」に発展。
- 「モネラ」は絨毛細胞に摂り込まれ細胞そのものとなり、赤血球に分化する。
▼腸管造血