三大栄養素
命に必要な「塩」(ミネラル)の役割
- 腸内菌・酵素と連携して生体反応の核として働く
- 有害微生物の殺菌
- 恒常性機能の維持
- 消化吸収の促進
- 免疫力の強化
- 感染症の予防
- 酸化物の中和
- 老廃物の排泄
- ミネラル補給
- 塩不足による健康被害
- 虚弱体質
- 低体温
- 倦怠感
- 頭痛
- 不妊
- 気だるい
- 生活習慣病の発生要因など
ケルブラン著「体内元素転換」によると充分なNaが体内にあれば、生体内元素転換が行われ、微量ミネラルの補給が行われるとの事である。
- 高品質の塩は健康を促進し、身体を生活習慣病から守ってくれる。
- 世間の常識に惑わされる事なく、正しい知識を学ぼう。
「三大栄養素」が健康の秘訣
国際自然医学会を主催されている、森下敬一博士は、健康維持に不可欠な三大栄養素として次の三点を挙げている。
- 胚芽~胚芽は次世代の生命の源で有り、活力の泉
- 豊富な栄養素による肉体の改造(体質改善)
- 葉緑素~光合成によって有機物と酸素を生み出す生命の源
- 血液の浄化に優れ、腸内の殺菌排泄に卓効がある
- 酵素~生命の活動に必須の物質、体内で触媒として働く
- 酵素不足は生体反応の低下を招く
① 胚芽の強い生命力
人類はこの世界に最後に登場した動物であることは周知の事実であり、そして植物で最後に登場してきたのが、禾本科(イネ科)植物である。人間が二足歩行を始めた頃と時を同じくして登場してきた。
禾本科植物つまり穀物は人類の発展に大きく寄与した最大の功労者である。収穫量が多く保存性も抜群の穀物はその日暮らしから解放され、また栄養価の高い穀物を手にした事で、集団社会を形成し「知性」の発展に大きく寄与したと考えられている。
とりわけ穀物のなかでもイネ科の「お米」は神様の贈り物と称される程優れた栄養豊富な、日本人には馴染み深い植物であり、その米の一ミリ程の胚芽の部分が、次世代の「生命」を育む重要な栄養たっぷりの部位なのだが、胚芽だけでは命は紡ぐことができない。外皮、胚芽、胚乳が一体となって、全体として一つの生命なのである。
玄米食(自然食)を続けていると、もう以前の白米には戻れなくなる。それは玄米食をすることで、身体が健康体になってしまうからなのだが、ただの健康体ではなく「真の健康」もたらしてくれるのだ。別の表現をすれば「超免疫」の獲得である。
私は元より健康であると思っていた。風邪を二~三年に一度くらいしか引かなかったのだが、それは二十代なかばまでの話である。
それからあることがきっかけで玄米食をはじめるのだが、変化は一ヶ月で現れた。心肺機能がまるで違うのだ。有酸素運動していて持久力が雲泥の差なのである。
つまり赤血球の性状がガラリと変わってしまい、酸素供給能力が格段に向上した事の裏付けなのである。
二年も玄米自然食するとそれまでは『健康だと思い込んでいただけだった!』と気付かされることになる。
その後、何十年もの間、風邪ひとつ引くことは無い。しかし私はガチガチの自然食愛好家(そうありたいと願っているが・・・)では無いから邪食もする。
それが続くとその反動が必ず、体調の変化として現れることになる。それが苦しくて邪食はやめようと思うのだが、過剰なストレスのせいなのか邪食の魅力に翻弄されている。
体調の悪化は邪食によって、組織細胞に蓄積する化学物質を排泄する現象なのである。体調不良という「肉体の悲痛な叫び」の意味を理解し、真の健康体を目指して頂きたいと切に願うばかりである。
人生の晩年に「認知症」や「癌」をはじめとする難病に苦しむ凄惨な現状を垣間見るにつけ、病になることが当たり前という社会の異常性に、一刻も早く気付いてほしいと思う。只々、食を変えるだけで健康を享受でき、潤いのある晩年を生きることが可能になるのである。
造病食を食し、身体を壊し、医源病によって生命を奪われていく人々が毎年百万人を下らない現実に向き合わなければ、この国の未来はないと言わざるを得ない。
邪食というのはそれに含まれる化学物質によって、習慣性を持つような構造になっている。だからこその邪食なのである。
その体調の悪化は邪食の結果であるということが、理解できていることが重要なのである。
人は病気と食の因果関係を無視してしまうのだが、これこそが「食と命」の本質なのである。
どの分野でも、物事を徹底的に突き詰めていくと真理にたどり着く事ができる。真理とは人間の導き出した科学的実証ではなく、宇宙を宇宙たらしめている法則のことである。
多くの人が経験することだと思うが、牛乳を飲んで下痢をする。この場合、時を置かずして結果が現れるから、牛乳が犯人だと悟る事ができる。
でもほとんどの場合、食害は数か月から数十年をかけて発現するから、その因果関係が分からずに苦しむのである。
食害の初期症状
- 人によって様々であるが、代表的な症状は以下の通り
- 偏頭痛・吐き気
- よく風邪をひく
- 花粉症
- 倦怠感
- 湿疹・かゆみ
- 下痢・便秘
- アトピー
- アレルギーなどなど。
これらは重篤な病(癌・心臓病・脳卒中などの生活習慣病)への一里塚と心得て食生活の改善を強く推奨する。
② 葉緑素の浄血・殺菌作用
- 葉緑素の主な役割~免疫機能の強化
- 浄血作用
- コレステロールの値を正常にし、血液の酸毒化を防ぐ
- 殺菌・抗菌作用
- 風邪・インフルエンザその他の感染症を防ぐ
- 整腸作用
- 腸内を微細な食物繊維で清掃し、善玉菌の繁殖しやすい環境を作る
- 消臭作用
- 浄血・整腸・殺菌作用によって、体が浄化され体臭が無くなる
- 造血作用の促進
- 血色素と葉緑素の構造の類似性により、赤血球への分化促進
- 浄血作用
▼ 植物に於ける葉緑素の働きは光合成を行って、太陽光の光エネルギーを利用して、
水と二酸化炭素から炭水化物を合成し、水を分解することで出来る酸素を放出ていることは、
学校での実験で誰もが体験する。
- 葉緑素~光合成によって炭水化物を合成
そして動物はその酸素と炭水化物を吸収して、生命を繋ぐのである。その酸素を全身に運ぶ約割を担っているのが赤血球の中の血色素(ヘモグロビン)である。
そして、この動植物で重要な役割を果たす二つの物質。「葉緑素と血色素」は化学構造がそっくりなのである。違いは核となる元素が「Fe」か「Mg」かだけの違いでしかない。
- 血色素~酸素を細胞に供給(本当にこれだけであろうか?)
- 全身を隈無く巡り、酸素の供給と共に傷ついた組織の回収と修復。
- そして赤血球が体細胞そのものへと生成発展したとしても、何ら不思議ではないと感じるのである。
ここで考えていただきたいのは、小さな木の葉が光合成を繰り返し、見上げんばかりの巨木に成長する。或いは果実をたわわに実らせ動物に提供してくれている。
これは進化の過程を再現してるとも考えられる。
無機物(水・ミネラル・二酸化炭素)から光合成によって、有機物を合成するに至った、ダイナミックな生命大進化の過程を、何億年もかかった最初の生命の自然発生を、それぞれの生物の中で再現していると言えなくもない?
そんなダイナミックな働きをする葉緑素と、同じ構造を持つ血色素が単に酸素の運搬をする役目しかないのは片手落ちと言えるのでは?。
- 血色素を内包する赤血球の本来の働きとは?
光合成という複雑な化学反応を生む葉緑素「クロロフィル」は、血色素である「ヘモグロビン」とは、よく似た構造であることを述べた。
葉緑素「クロロフィル」が植物の構造体である、炭水化物を合成する為の重要な役割を担っているのであれば、赤血球の重要成分である「ヘモグロビン」が、『赤血球の体細胞分化』の担い手であっても何ら不思議ではない。
現代医学は間違った理論の上に構築されている。
腸管造血を骨髄造血と見誤り、細胞は細胞からしか生まれない。と不毛の論理を展開して、病気を増やし、医療費を増やし続けているのである。
順序建てて、素直な心で考えれば小学生でも理解出来るのが腸管造血理論であり、
生きている物質(モネラ)から生命に至る、命の連続性である。
- 生理的環境での生命の連続性(分化)
- モネラ⇒ウィルス⇒赤血球⇒体細胞
- 非生理的環境での生命の連続性(逆分化)
- 体細胞⇒赤血球⇒ウィルス⇒モネラ
この細胞の可逆的分化があるからこそ、奇跡と言われる回復をする人々がいる。
葉緑素食品が血液浄化に大いに役立つ働きをするから、食を改めさえすれば、病気知らずの
生活習慣病とは無縁な身体を維持する事が可能になるのである。
「食が血となり肉と成る」と云う、先人の残した真実に目を向けなければならない。
③ 酵素は命を守る働き者
- 生命活動に必須の酵素
- あらゆる生物の生体活動に関わり、化学反応の触媒として働く
- タンパク質から成る有機化合物
- 生命と無生物のあいだに属する「生きている物質」と言って良いかも知れない
- 不足すると生体活動の停滞を招き、活力を失う
- 酵素の働きを阻害する要因
- 薬
- 高熱
- 飽食
- 農薬
- 化学塩
- 栄養不足
- 食品添加物
- 生体反応を支える微量ミネラルと酵素
- 海水に含まれる83種の元素
- 生体の化学反応を司る重要成分
- 化学反応に欠かせない酵素の生成に関わる
- 酵素の触媒作用と共に生体反応の主役
▼酵素不足は、生命活動に関わる化学反応に、多大な影響をもたらす。
- 酵素不足をもたらす不自然食品
- 精白食品~白米/精白小麦/精製塩/白砂糖/化学調味料
- 動物食品~肉/牛乳/乳製品/肉加工品(ハム/ソーセージ等)
- 加工食品~菓子類/清涼飲料水
- 化学物質~農薬/化学肥料/食品添加物/薬剤
進歩した調理法による「発芽玄米」と「酵素玄米」
- 「玄米」といえば、不味いものと思われがちだが、
今は美味しくいただける調理法も有り、さらに栄養を増幅し、
しかも欠点と言われた消化の悪さも克服したとされる方法も考えられている。
玄米と白米の栄養比較
- 玄米と白米では分析上の数値以上に、未知の分析不能な成分も含めれば、天と地ほどの栄養価の違いがある。さらに健康に与える影響を考慮すれば、玄米食を実践した人との間にどれほどの差が、将来にわたって生じるのか見当もつかない。
- それ程までに玄米の健康効果は計り知れない。是非ともその魅力を体験して頂きたいと念じてやみまない。
- ※100g当たりの栄養比較
栄養 素名 | 精白米 | 玄 米 | 白米との比率 |
---|---|---|---|
エネルギー | 356kcal | 350kcal | 98.3% |
たんぱく質 | 6.1g | 6.8g | 111.5% |
脂質 | 0.9g | 2.7g | 300% |
炭水化物 | 77.1g | 73.8g | 95.7% |
ビタミンE | 0.2mg | 0.3mg | 150% |
ビタミンB1 | 0.08mg | 0.41mg | 512.5% |
ビタミンB2 | 0.02mg | 0.04mg | 200% |
ビタミンB6 | 0.12mg | 0.45mg | 375% |
ナイアシン | 1.2mg | 6.3mg | 525% |
葉酸 | 12μg | 27μg | 225% |
パントテン酸 | 0.5g | 3.0g | 600% |
水溶性食物繊維 | — | 0.7g | — |
不溶性食物繊維 | 0.5g | 3.0g | 600% |
ナトリウム | 1mg | 1mg | 100% |
カリウム | 88mg | 230mg | 261.4% |
カルシウム | 5mg | 9mg | 180% |
マグネシウム | 23mg | 110mg | 478.3% |
リン | 94mg | 290mg | 308.5% |
鉄 | 0.8mg | 2.1mg | 262.5% |
亜鉛 | 1.4mg | 1.8mg | 128.6% |
銅 | 0.22mg | 0.27mg | 122.7% |
マンガン | 0.8mg | 2.05mg | 256.3% |
引用:五訂日本食品標準成分表
発芽玄米 と 酵素玄米 を融合した 画期的調理法
発芽した玄米は、優れた栄養素が活性化し、未知なる栄養素も発現して、次世代の「生命」を育む為に旺盛な生命力を秘めている。柔らかいものを食べなれている現代人は、消化液や酵素が機能低下を起こしていて、玄米の消化吸収力が衰えていると言われている。
その欠点を補って余りある、二つの調理法を融合して誕生したのが、発芽した玄米を炊飯して、数日寝かせた酵素玄米である。このくらいの手間をかけて、健康効果が大きいのならば実行しない手は無いし、発芽した玄米も販売されている。
発芽玄米 ~命を育む栄養素が活性化
- 玄米を発芽状態にする事によって、外皮が柔らかくなり、
子孫を残すために栄養素が活性化、増幅され更なる高次元の栄養を持つ事になる。- 消化吸収性の向上/発展。
- 栄養分の増幅/活性化。
- ギャバ(ガンマーアミノ酪酸)。
▲ストレス解消。
▲コレステロール/中性脂肪を抑える。
▲老化防止。
▲性機能改善。 - ビタミンE (別名~性ホルモン)。
▲不妊治療の特効薬。
▲コレステロールの酸化防止。
▲毛細血管の血行改善。
▲血流の改善で肌荒れ予防。 - ビタミンB類。
▲エレルギー製造に関与し炭水化物を、二酸化炭素と水にまで分解。
▲玄米の糠層に多く存在。
▲白米には存在しない為、二酸化炭素と水にまで分解できず、毒素を産生。
▲不足は様々な症状を招き、生活習慣病の原因となる。
- ギャバ(ガンマーアミノ酪酸)。
※ギャバ(γアミノ酪酸)は主に脳や脊髄で抑制性の神経伝達物質として機能している物質。
(血圧を下げる、精神の安定、快眠効果)
酵素玄米 ~酵素不足の現代人には必須
- 玄米の持つ酵素は熱に強く調理後も、生き残って活性化して行くので、多めに炊いて、
2~4日寝かすことで生命に欠かせない「酵素」が増えて様々な効果がある。酵素は生命活動に欠かすことのできない物質であり、酵素が不足する現代人にとっては必須の栄養素である。- 寝かせ玄米
- 玄米と小豆と塩を一緒に炊いて2~4日程度保温。
- 外皮を更に柔らかくし、消化吸収促進。
- 酵素は生体反応に欠かせない活力の元。
- 熱に弱い酵素ではあるが、玄米酵素は高熱でも活性化する。
- 酵素の活性によって芳醇な味わいが増す。
- 玄米に含まれるミネラルやビタミン類も酵素の働きで吸収され易くなる。
- 発芽する事で生命力が旺盛となり、GABAなどの栄養素を生成。
- 寝かせ玄米
ギャバ(GABA)の正式名称は「ガンマ-アミノ酪酸」
哺乳類の脳や脊髄に存在するギャバは神経伝達物質の役割を持つ。外的ストレスから精神を守り苦痛を緩和する。