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第四章「生と死の狭間」2

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2: 波動と生命

 電気、光などを物質と非物質の中間的な存在と表現した。その是非はともかく、これらの電磁波は10-15cm~10-18cm程の素粒子からなる。 最新の量子論では「超ひも理論」と言う仮説を立てた。この理論で想定する究極の粒子は、10-33cmのひも状の微粒子で、この微粒子が振動することで、波動を生み出し物質の基本粒子を構成するとされている。


精妙な根源の氣

 この仮説が真実ならば物質の究極の素粒子となるかもしれない。しかしこの超ひも粒子も、更に超微細で精妙な波動エネルギーを起源としていると思われる。それは精神活動や無意識のエネルギーとして存在し、各々のレベルに応じた波動を持ち、同レベルの波動は共鳴し引き付け合う。

 最も精妙な波動は、10-70cm~10-90cmと考えられている。従来の原子の構造は、電子と核を形成する陽子と中性子から成るとされていた。現在検知技術の発達で、より微細な素粒子が発見されている。

 既に述べたように、さらに微細な粒子からこれらは生じ、その実態は目に見えない波動の世界と、目に見える物質の世界は渾然一体となっており不可分である。

 そしてその波動レベルに応じた、情報系を有していると考えられ、原子レベルではその波動情報が、それぞれの元素の個性を創り出している。

 また水がある種の情報を記憶する事、波動情報が時空を超えて伝播するというシェルドレイクの仮説、ユングの集合無意識の仮説、バクスター効果、磁界に発生する電流などの説明が、この波動理論で一挙に片付く事に成りはしないだろうか。


アカシックレコード

アカシックレコード=個人の情報も含めた、宇宙開闢以来の全ての情報バンク

 波動が精妙であればある程、高エネルギーとなり、より高度で大量の情報を蓄積できるだろうと言われている。人が意識レベルを高めていく事でこの情報系とアクセスが可能となるというのだ。

 空海は即身成仏を説き、そして自らがそれを権限したとされている。生きたまま仏になるというのは常人では、とても成し得ない境地であるが、日々の営みによってこの境地を目指すのが、人間本来の生き方だとされる。

 空海に限らず悟りを開いた人は、いかにしてその境地を得たのだろうか。想像を絶する厳しい修行や艱難辛苦の果ての、死と隣り合わせの体験により、自分は生かされている、自然と一体なのだという悟りを開き、意識が覚醒されるのだという。

 「空海」は数年の修行の末に得た境地を「谷響きを惜しまず、明星来影す」と表現した。修行した谷あいの自然が、己と一体になり光と同化した感覚を表していると言われている。
 また「中村天風」はその瞬間を「我が命は、大宇宙の生命と通じている」と宣言したとされる。

 このような先達の悟りによって、得られた数々の真理は語り継がれ、後世に民族の知恵として残されている。私達はそこから得られる教訓を生かし、正しい宇宙観・生命観・人間観から「生存の 原理」を理解しなければならない。

 実感はなくとも地動説が誰の常識でもある様に、悟りを開いた先達の境地を体系化し、宗教の教義としてではなく、例えば学校教育の現場で取り入れられれば、この教育を受けて育った若者が社会の中核となる頃には、日本は大きく変貌することだろう。

 また最新の脳の研究から推察すると、胎児期から幼児期の赤ちゃんの脳は、宇宙の根源と太いパイプで通じていて、ある意味では、生まれながらに悟りの境地にある可能性が考えられる。だが生まれてからの、強いストレスによって閉ざされてしまうのだろう。もったいないことである。

 人が人である存在理由は、宇宙を偉大な存在として認識できるからではないだろうか。先の天風は云う。「宇宙は広大無辺だが、その大きな宇宙に思いを馳せる人の心は、その宇宙よりも更に大きいではないか」と。

 宇宙の根源が水の様に、情報を記憶することができる波動だとすれば、そしてその波動がエネルギー的存在だとすれば、それは「意識」そのものである。
 宇宙とは膨大な情報とエネルギーを蓄えた「意識体」という事になる。そして人間の無意識(潜在意識)は、そこに通じるパイプを備えていることで、生命エネルギーの供給を受け、情報を受け取り、各臓器・器官が働き、命を維持するシステムが出来上がっている。

 しかしながら人間の顕在意識(心)は無意識とのパイプを閉ざしてしまっている。その呪縛により人は、生老病死の塗炭の苦しみを味わうのではないだろうか。

 そして数千年、数万年の苦しみの果てに、人類は覚醒への道を歩み始めているのだと思えないだろうか。「そんな馬鹿な」と思うに違いないが、先進各国では便利な世の中が出現している。問題は山積しているが、人類の知恵で解決できない筈はないと信じたい。

 道は遠く険しいだろうが良き未来を信じてみよう。


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