「命」の輝きを忘れない!「健康」は宝です!! 「病」を癒し、病院と縁を切る為のガイドブック

第七章「代替療法」

  前ページ <<             >> 次ページ

第七章「自然療法」

 代替療法に切り替える決断をすると、一切現代医療との関わりを絶つ人も出てくるが、これは宜しくない。血液検査など簡単な診察を受けて、現状を把握することは重要であり、改善が進んでいる事の確認が、感覚ではなく指標として数字で明らかになると、励みにもなり安心できるからだ。

脊椎矯正運動

 脊椎を柔軟且つ強靭にすることで、全身の氣の流れを活性化させることが可能となる。さらに天地の氣を、体内に効率よく取り入れる方法としても、発展させることができる。

 それは全身をリラックスさせる準備運動の後、背骨を前後左右にしならせ、また捻るという運動を繰り返すことで、脊椎の歪が矯正され滞っていた氣が流れるようになる。

 そして天地の氣を取り入れられるようになると、さらに全身に氣が充実して、生命力が強化され調和へと向かう。

 強めの運動ができない場合でも、簡単にできて良い運動になる。

  • 腰から上の上半身を前後にゆする。
    • 両足を肩幅に開いて立ち、背骨を伸ばした状態から胸を張り、
      体を45度から90度前屈する。
    • 前屈したところで背を丸め、その状態を維持しながら、顎を引いたまま、腰の方から徐々に背骨を伸ばしながら直立し、最後は天井を見ながら顎を伸ばして後傾する。
    • これを一連の動作として10回ほど繰り返す。
  • 腰から上の上半身を左右にゆする。
    • 両足を肩幅に開いて立ち、腰から上の上半身の側面をストレッチする様に伸ばし、その状態を保ちながら、反らして伸びた方へ、腰からスライドさせる。
    • スライドしたところで、弓状に反っている背骨を、逆方向に反らして、反対方向にスライドさせる。
    • これを一連の動作として10回ほど繰り返す。

この一連の動作だけでも気の流れが正されて、氣が充実するのを感じる事が出来るかもしれない。仙骨から頭頂までの脊椎の中心は命の中心でもあり、これをしなやかに保つことは、健康の基本といっても良いだろう。


玄米雑穀の生命力を戴く

 主食という概念が希薄になって久しいが、本来主食とはそれ自体で栄養のバランスが完璧で、生命力にあふれた植物が担う事になる。それが未精白の穀類である。

 一日三十品目と目標を掲げているが、命を文字通り削り取ってしまった、白米が主食であれば、それでも不足であろう。玄米の生命力とは、胚芽の部分と糠の成分に含まれた成分に、残された胚乳(白米部分)の炭水化物を処理し利用する為の、様々な栄養成分が、未知の成分も含め備えられている。

 それこそが次世代の命を育む生命力の根本なのである。ところが人の手が加わる事で、命は失われ豊かな風味や滋養が消失してしまう。それはひと噛みで、底の浅い、薄っぺらな味が拡がっていくのですぐにわかるようになる事だろう。このような滋養のない、希薄な味を補うのに、添加物が加えられる。

 病の治療食としての主食は、大切な意味を持っている。
病気というのは、不自然食によって、引き起こされる代謝異常が原因の大半を占める。

 糠を削り取った炭水化物だけの白米では、それを処理・利用する為の栄養成分が決定的に不足し、代謝が滞り血液の酸毒化を招き、生活習慣病の原因となる。

 この異常な状態を整えるには、生理に適った栄養成分を有する「神様の贈り物」である玄米が最適である。ここで栄養成分の詳細を論じても意味はない。何故ならば、栄養分析値で示せるところには、生命力は存在しないからだ。

 一粒の種子から何百倍、何千倍という子孫を育む逞しい生命力は、自然の全てが渾然一体となって培われたもので、何一つ欠けても完全な命には成れないからだ。


代謝異常による多臓器不全

 生活習慣病がこじれると、多臓器不全により重篤な症状を呈する事になるが、治療は実に簡単明瞭で、食を改めるだけなのである。酸毒化した血液は、臓器の炎症を促進するのみで、修復など望むべくもない。

 食を変えることで、腸内環境を腐敗型から還元型に、一変させる事で活力旺盛な赤血球が生産され、酸素不足に陥った全身に、新鮮な血液で酸素を送り込み、活力に満ちた血液は隅々に行き渡り、組織の修復を活発に行うようになる。

 ここで難しいのは、常識に囚われた心の意識改革で、主流ではない治療法に身を委ねる不安が、頭をもたげ権威ある?医療に頼ってしまう事が多いが、その権威は幻想でしかない。

 病気の何たるかを理解できたならば、確固たる信念を持って実践するだけで良い。気力体力があれば、食を断つ断食療法も有効なものだ。
 
 治療の中心となるのは、玄米雑穀の主食を六割にして、副食は季節の野菜がメインとなる。症状の重さによって、主食の割合を多くしていく。動物性の食物は治療中は排除すべきである。玄米は調和のとれた完全食である為、身体の不調和を整える働きが強烈だ。

 先に示した様に何度でも述べるが、玄米の強い生命力によって、炭水化物を処理・利用する機能性が残された状態で、摂取されることで体の負担が軽減され、質の良い血液が全身を巡る。

 これにより組織の修復が図られ、質の良い細胞が全身に蘇り、体質改善が行われる。症状の回復に伴い、副食を増やして体力の回復を促す。過食、邪食は厳禁である。
 

塩の重要性

 塩は生命の基幹物質である。塩化ナトリウムの化学物質は有害であるが、家庭で精製塩を使っている人は、即刻やめたほうが良い。
 本来の塩は、生命を育むのに欠かすことはできない。生命の誕生に関わった海のミネラルが、今も豊富に含まれる海水から作られた、バランスの良い塩は、体調を整え、健康を維持するのに欠かせない物質である。

 そもそも自然界には純粋な物質は存在せず、薬はもともと薬効のある薬草から、薬効成分を取り出して薬とした。今では石油由来の化学合成した薬剤が主流である。天然由来の薬であっても、純粋にすれば毒となってしまう。酸素でさえ純粋なものは猛毒である。

 間違った疫学調査により、塩が悪者にされ誤った生命観による、減塩思想が一般化した事で、塩分不足の影響が社会に蔓延している。低体温症はその代表だが、生命力の低下や活力不足は深刻である。

 塩は代謝を司る、重要な成分である。食の誤りに加え、塩不足からもたらされる異常な状態は、日本人の体力を著しく脆弱なものにしている。これはスポーツの国際大会で、日本人の活躍が少ない事にも現れている。

 これはスポーツに留まらず、国民全体の健康や国の活力に関わる一大事でもあるのだ。


  前ページ <<             >> 次ページ


 

powered by HAIK 7.3.8
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional